金属結晶を考えます.できるにはエネルギー
を必要とする,格子欠陥(格子以外の場所に割り込んだ同種の金属原子)を起こしている原子数を
個,格子を作っている原子数を
とすると,フェルミ分布関数から,
と考えられます.この式を導出してみます.ただし,
,つまり逆温度です.
金属結晶は体積がほとんど変わらないので,膨張によるエネルギーは無視でき,ヘルムホルツの自由エネルギー
を考えれば良いでしょう.
とすると,
個の欠陥ができた後は,
となります.また,およそ
個の場所に
個の欠陥原子が割り込んでいると,考えられますから,組み合わせの数は,
となります.よって,エントロピーは,ボルツマンの関係式より,スターリングの公式
を用いて,
ですから,自由エネルギー
は,
となります.さて,実現されるのは自由エネルギーが最小となる
の値ですので,式
を微分してゼロに等しくなる
が実現される
となります.
よって,
が導けました.つまり,これはフェルミ分布した欠陥粒子数の期待値となります.これは,一つの欠陥サイトには一つしか原子が入れないと考えた為,フェルミオンの計算になったと考えられます.今日はこの辺で.お疲れ様でした.