ヤングの干渉実験1では,実験の内容と,明線条件・暗線条件について学びました.ここでは,実際に行路差を計算し,さらに詳しく実験を見ていきます.
ヤングの干渉実験の装置は,以下のようになっていました.
ここで, とします.
では,実際に行路差を計算しましょう.三平方の定理から,
と分かります.したがって,
と求まります( のときに成り立つ という近似式を使っています).
したがって, として,明線条件式は,
暗線条件式は,
となります.
とします.光源を距離 だけ上にずらしたときの,明線条件式と暗線条件式を求めなさい.
隣り合う明線の間隔 は, 番目の明線の の値から, 番目の明線の の値を引けばよいですから,
隣り合う明線と暗線の間隔 を求めなさい.