Java言語はアメリカのSun Microsystems社が開発したオブジェクト指向プログラミング言語です. この言語の最大のウリは"Write once, run anywhere(一度書いたらどこでも動く)"というものです. 普通,プログラミング言語はOSに依存する部分があって, たとえばLinux上で上手く動くプログラムでもソースをWindowsでコンパイルしてもそのままではちゃんと動かない場合が多いです.
Java言語はJava VM(仮想マシン)というものを OSとプログラムの間にワンクッション置くことで,様々な環境に対応することに成功しています. 要するにJava VMさえあれば(逆に言うとJava VMがなければ動きませんが)OSを問わずに, さらにはモバイルPCでも携帯でも家電でも,どんな環境でも動くプログラミング言語です.
Linux上でJava言語を書いたりコンパイルしたり実行したりするには, Java 2 SDKというものをインストールするのが簡単です.これはSUNから無料で配布されています. 前述のJava VMも含まれているので,他のOSで書かれたJavaプログラムを実行することもできます.
Vine Linux 2.6にインストールする手順を紹介します.
Java 2 SDKの最新バージョン(2004年5月11日現在)は j2sdk-1_4_2_04 です.SUNのダウンロードページ
http://java.sun.com/j2se/1.4.2/ja/download.htmlの少し下の方にある"J2SE SDK のダウンロード"
からリンクをたどって,Linux Platformという項目の "RPM in self-extracting file (j2sdk-1_4_2_04-linux-i586-rpm.bin, 32.77 MB)"というファイルを入手します.
ダウンロードしたファイルは自己解凍形式で,実行するとrpmファイルが出てくるようになっています. 実行するためには,まずファイルに実行属性を持たせます.
そして実行します.
ライセンス認証画面がでてきます.数回スペースキーを押して最後の画面まできたら,yesとタイプします. しばらくしたら,j2sdk-1_4_2_04-linux-i586.rpmができています.
解凍されて出てきたrpmファイルをrpmコマンドでインストールします.
これでインストール完了です.スーパーユーザから抜けておきます.
j2sdkをインストールしたはいいですが,このままホームディレクトリなどから
とやっても「そんなものないよ」というエラーメッセージがかえってきます.
とやるとまともに反応します.これは,j2sdkをインストールしたディレクトリのパスが通ってないためです.
というファイル(~/ はホームディレクトリの意味)に
PATH=$PATH:/usr/java/j2sdk1.4.2_04/bin
という一行を書き込みます.この一行は同ファイルの export ではじまる行より前に書かないといけません. また,j2sdk1.4.2_04ディレクトリの名前はインストールしたバージョンによって異なります. ~/.bash_profileを編集したら,
とするか,ログインし直して変更を反映させます.きちんと設定できたかを
として確認してみます.
というバージョン情報が表示されたらOKです.j2sdk-1_4_2_04-linux-i586-rpm.binと j2sdk-1_4_2_04-linux-i586.rpmファイルはもう使わないので,削除してかまいません.