角運動量の保存則の矛盾

角運動量保存則に外力なしの条件

物理学には多数の矛盾が存在する. その一つが外力の関わった角運動量保存則だ. 角運動量の保存則といえば独楽の回転運動を第一の最初に思い浮かべる.回転軸を持った慣性運動の一つが回転運動だ. 惑星や人工衛星の自転のように宇宙に浮かんだ剛体なら軸摩擦からの減速もない. そういうジャイロや独楽の回転運動がある.このような慣性運動には外力は関わらない. すると回転角速度は減速せずに確かに角運動量は保存されて観察できる. そういうことから外力がないことが角運動量の保存則の条件だ(参考 ウィキペディア).

矛盾に未知の分野があり歴史の偉人たちが見過ごした学理が残っている.

ところが天文学では外力が中心力の場合は例外としている(参考 天文学辞典). このように2枚舌の背反する条件を用いた矛盾がある. 矛盾に未知の分野があり歴史の偉人たちが見過ごした学理が残っている.

物理学に残された未知の分野は無いと考えるのは傲慢な思いあがりなのだろう.  枝にあるリンゴと大地は引き合い,リンゴは大地に落ちながらリンゴは運動エネルギーを得る. 万有引力は外力であり,外力が働けば運動エネルギーが増加する.この運動エネルギーの増加は慣性を連続させないので角運動量保存則とは矛盾する. おまけに球形の剛体の対に働く万有引力は常に重心と重心を結ぶ線分上に働く. だから中心力は何ら特別な条件ではない.すべての力学において働くちからはそのどれもが中心力である. 天文学辞典の説は明らかな矛盾を抱えた間違いである. 天文学の公転運動において運動エネルギーの増加と減少の収支がなぜ相殺しているかそれがこの矛盾を解く鍵だ.

確認

まだ信じられぬならスケートリンクに初心者用椅子状補助具を押してみるとよい.楕円の軌道手本を氷上に描いて辿ってみる.太陽の焦点から離れると距離の二乗に反比例して弱る力を想定し,加速を毎時調整してみて,はたして軌道から離れずにいられるか試すのだ.軌道から離れぬ実加速は太陽の万有引力の働きと異なっている.太陽側焦点からの力では遠日点側でのカーブを描けない.実際に自分のスケートで氷上の軌道を4季の期間スケールに辿ればわかる.