ガウスの法則

積分型

点電荷を囲む閉曲面を通って出ていく電気力線の本数は, 点電荷のもつ電気量を $ \varepsilon_0$ で割ったものに等しい.

$\displaystyle \int_S\bm{E}\cdot\bm{n}\ dS=\frac{q}{\varepsilon_0}$    

これをガウスの法則という. $ \bm{E}\cdot\bm{n}$ は微小面積 $ dS$ を垂直に通過する電気力線の本数を表している.

微分型

ベクトル解析のガウスの定理

$\displaystyle \int_S\bm{E}\cdot\bm{n}\ dS=\int_V\mathrm{div}\,\bm{E}\ dV$    

から,微小体積では

$\displaystyle \mathrm{div}\,\bm{E}\ dV=\frac{q}{\varepsilon_0}$    

$ q/dV$$ \rho$ と書けば

$\displaystyle \mathrm{div}\,\bm{E}=\frac{\rho}{\varepsilon_0}$    

これはマクスウェルの方程式の 1 つ.微小体積の中に密度 $ \rho$ の 電気量があれば,その周囲に $ \rho/\varepsilon_0$ の電気力線 $ E$ が 発散していることを表している.

物理のかぎプロジェクト / 平成18年3月2日