電場

点電荷どうしが力を及ぼし合うとき,電荷から直接電荷へ作用するのではなく, 電荷が電場(electric field)をつくり, 電荷は電場から力を受けると考える. クーロンの法則から分かるように,電気量 $ Q$ の電荷がつくる電場は

$\displaystyle \bm{E}=\frac{1}{4\pi\varepsilon_0}\frac{Q}{r^2}\frac{\bm{r}}{r}$ (3.3)

である.電場は向きと大きさをもつベクトル場である. そして電場にある電荷 $ q$ は,その電荷から

$\displaystyle \bm{F}=q\bm{E}$ (3.4)

なる力を受ける.また,電場は電位 $ V$ の傾きとして表される. その傾きはベクトル演算子のグラディエントを使って

$\displaystyle \bm{E}$ $\displaystyle =-\mathrm{grad}\,V$    
  $\displaystyle =-\nabla V$    
  $\displaystyle =-\left(\frac{\partial V}{\partial x}\bm{i} + \frac{\partial V}{\partial y}\bm{j} + \frac{\partial V}{\partial z}\bm{k}\right)$ (3.5)

と表現することができる.

物理のかぎプロジェクト / 平成18年3月2日